NASDAQ100 一括投資 vs 積立投資|20年間のチャートシミュレーション(2000~2019年)

NASDAQ100 20年

投資を始めるとき、よく議論されるのが「一括投資」と「積立投資」、どちらが有利かという問題です。今回の記事では、NASDAQ100に対して2000年から2019年までの20年間を対象に、実際にシミュレーションを行った結果を解説していきます。特に、この20年間はITバブル崩壊、リーマンショック、欧州債務危機、米中貿易摩擦など、大きなイベントが相次いだ時代でした。こうした局面を経て、一括投資と積立投資はどのような違いを見せたのでしょうか。


シミュレーション条件

  • 積立投資:初期投資0円からスタートし、毎日1,000円を20年間積立。合計積立額は約503万円
  • 一括投資:同じ503万円を2000年にまとめて投資。追加の積立はなし。
  • 共通条件:実質コストは年間0.323%を考慮。

シミュレーション結果の概要

シミュレーション結果は以下になります

  • 積立投資:最終評価額 約1,931万円(利益 約1,429万円)
  • 一括投資:最終評価額 約1,086万円(利益 約583万円)

この結果から分かるのは、2000年からの20年間では積立投資の方が圧倒的に有利だったという点です。


チャートから読み解く市場の動き

チャートを見ると、この20年間で大きく4つの局面が確認できます。

1. ITバブル崩壊(2000年〜2002年)

2000年の投資開始直後に待ち受けていたのはITバブル崩壊です。一括投資をしていた場合、直後に大幅な下落を受け、資産価値は急減しました。積立投資では下落局面で安く買い増しができたため、その後の回復局面で効果を発揮することになります。

2. リーマンショック(2008年)

世界金融危機によって市場は再び大暴落。一括投資では評価額が大きく落ち込み、投資を始めた時点から見ても長期にわたり含み損を抱える局面がありました。一方で積立投資は安値で多くの口数を購入でき、その後の回復で利益が膨らむ形となりました。

3. 欧州債務危機(2011年頃)

欧州を中心に信用不安が広がり、市場は大きく揺れました。ここでも一括投資は資産の目減りが続きましたが、積立投資は引き続き平均購入単価を下げることに貢献しました。

4. 米中貿易摩擦(2018年)

後半は長期的な上昇トレンドが続きますが、2018年には米中貿易摩擦で再び不安定な相場が訪れました。ただ、この頃には積立投資による資産の成長が大きく、最終的に一括投資との差は歴然となっています。


積立投資が有利だった理由

2000年から2019年の20年間に限ると、積立投資が圧倒的に有利でした。その理由は以下の通りです。

  1. 投資開始直後に大暴落(ITバブル崩壊)が起きた
    一括投資は最悪のタイミングで購入したことになり、その後のリターンを大きく削がれました。
  2. 積立投資は安値で購入できた
    下落相場の中でもコツコツと積み立てることで、平均購入単価を引き下げ、回復時の利益を最大化できました。
  3. 長期的な上昇トレンドを享受できた
    リーマンショック後の10年にわたるNASDAQ100の強烈な上昇が積立投資の利益を押し上げました。

一括投資にも強みはある

今回のケースでは積立投資が勝利しましたが、一括投資が必ず不利というわけではありません。相場が大きく右肩上がりの局面で投資を開始した場合、一括投資は積立投資を大きく上回るリターンを生み出すこともあります。つまり、投資開始時の相場環境が結果を大きく左右するということです。


投資家への示唆

  • リスクを抑えたい初心者には積立投資が有効
    特に投資開始直後に暴落が来るリスクを避けたいなら、積立は心強い選択肢です。
  • まとまった資金があり、長期で上昇を確信できる場合は一括投資も選択肢
    ただし、タイミング次第で結果が大きく変わることを理解しておく必要があります。

まとめ

2000年から2019年までの20年間を振り返ると、NASDAQ100への投資は積立投資が圧勝という結果になりました。投資の世界には「ベストなタイミングを狙うのは不可能」とよく言われますが、このシミュレーションはその言葉を裏付けるものとなっています。

「いつ投資を始めればいいのか分からない」という方にとって、積立投資は長期的に資産を築く上で非常に有効な手段だと言えるでしょう。

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