「レバナス(レバレッジNASDAQ100)」は、その爆発的なリターンから多くの投資家に注目されています。
一方で、見落とされがちなのが 「投資信託のコスト」 です。
今回は、レバナスを20年間、毎日1,000円積み立てた場合のシミュレーションを紹介します。
特に、
- コストを考慮しない場合
- コスト(実質0.812%)を考慮した場合
この2つを比較し、長期投資におけるコストの影響を解説します。
シミュレーション条件
- 投資対象:レバレッジNASDAQ100(レバナス)
- 投資方法:毎日1,000円を20年間積立
- 初期投資額:0円
- 積立総額:約503万円
- 比較パターン
- コストを考慮しない場合
- コストを年間0.812%考慮した場合
シミュレーション結果
実際の分析データはこちらになります。

コストを考慮しない場合の結果
コストを考慮しない場合、20年間の積立結果は驚異的です。
- 最も良いケース(2002〜2021年)
最終評価額:約1億6,400万円
利益:約1億5,900万円
収益率:+3174% - リーマンショックを含む厳しいケース(2000〜2019年)
最終評価額:約5,867万円
利益:約5,364万円
収益率:+1066%
👉 どの20年でも プラスで終えている という結果でした。
コストを考慮した場合の結果
次に、レバナスの実質コスト 0.812%/年 を考慮した場合です。
- 最も良いケース(2002〜2021年)
最終評価額:約1億4,600万円
利益:約1億4,100万円
収益率:+2804% - リーマンショックを含む厳しいケース(2000〜2019年)
最終評価額:約5,272万円
利益:約4,769万円
収益率:+948%
👉 コストを引くと、同じ20年でも 数百万円〜数千万円規模の差 が出ることが分かります。
コストの差を比較してみると…
例えば、2002〜2021年の20年間では、
- コストなし:1億6,400万円
- コストあり:1億4,600万円
差額:約2,200万円!
わずか年0.812%のコストが、20年間でこれだけの差につながるのです。
投資初心者が知っておくべきポイント
- コストは小さく見えても長期では大きな差になる
- 「利回り」だけでなく「コスト」も確認するのが大切
- レバナスは高リスク・高リターンだが、コストを無視したシミュレーションは現実的ではない
まとめ
今回のシミュレーションで明らかになったのは、
「レバナスのリターンは大きいが、コストを考えないと実際のリターンは大きく変わる」 ということです。
20年間積み立てればどのケースもプラスで終わっていますが、コストを無視すれば数千万円単位で過大評価してしまうことになります。
投資初心者の方は、リターンの大きさに目を奪われるのではなく、コストを含めて冷静に判断することが大切です。
コメント