今回は「2001年から2020年」の20年間を対象に、レバレッジNASDAQ100(通称レバナス)へ投資を行った場合のシミュレーション結果をご紹介します。
シナリオは以下の2つです。
- 積立投資:初期投資額0円から、20年間毎日1,000円を積み立て。総額は約503万円。
- 一括投資:20年間の積立総額と同じ約503万円を、開始時点で一括投資。
いずれも実質コスト0.812%を考慮して計算しています。
それでは、チャートの動きと結果を見ながら、投資手法の違いを解説していきましょう。
シミュレーション結果は以下になります。

チャートで見る20年間の動き
まずチャートを確認すると、この期間には大きなイベントが数多く発生しています。
- 2001年:ITバブル崩壊
投資開始直後に市場が大きく下落しました。特に一括投資は大きなダメージを受け、元本割れが長く続く苦しいスタートとなりました。 - 2008年:リーマンショック
世界金融危機によりNASDAQ100も急落。一括投資はさらに評価額を大きく減らし、積立投資でも含み損を抱える局面がありました。 - 2011年:欧州債務危機
市場は再び下落しましたが、この頃から積立投資のメリットが発揮され始めます。安値での買付が積み上がり、後の成長につながる下地となりました。 - 2015年:チャイナショック
世界経済への不安が広がり一時的に下落。ただし下げ幅は比較的短期間で回復しました。 - 2018年:米中貿易摩擦
米中対立で大きく市場が揺れましたが、直後の回復力が強く、積立投資では大きな影響は限定的でした。 - 2020年:コ〇ナショック
市場は急落しましたが、その後の金融緩和とIT企業の成長により急速に回復。積立投資は大きなリターンを獲得しました。
シミュレーション結果
- 積立投資
- 総投資額:約503万円
- 最終評価額:約9,900万円
- 損益:約9,400万円のプラス
- 一括投資
- 投資額:約503万円
- 最終評価額:約4,070万円
- 損益:約3,560万円のプラス
分析と考察
この20年間の結果では、積立投資が圧倒的に優れたリターンを残しました。
理由は明確で、投資開始直後にITバブル崩壊とリーマンショックが重なり、一括投資は長期間にわたり元本割れの状態が続いたためです。大きな下落相場に最初から資金を投じてしまうリスクが、如実に現れたケースといえるでしょう。
一方、積立投資は下落時に安く買い増すことができ、その後の成長相場で大きな利益につながりました。特に2010年代後半のNASDAQ100の強烈な上昇が、積立のメリットをさらに際立たせています。
投資初心者へのメッセージ
この結果から学べるポイントは以下の通りです。
- 一括投資は爆発力があるがリスクも大きい
タイミングが悪ければ長期間含み損を抱える可能性があります。 - 積立投資は安定感があり、長期的に報われやすい
相場の上下を均して購入できるため、下落相場に強く、初心者にも取り組みやすい手法です。 - リスク許容度に合わせた投資が大切
大きなリターンを狙うなら一括投資の魅力はありますが、現実的には積立投資が精神的にも続けやすい方法といえるでしょう。
まとめ
2001年から2020年という20年間は、ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックなど多くの暴落が含まれていました。その中で積立投資は堅実に成果を積み上げ、一括投資を大きく上回る結果となりました。
もちろん、今後も同じ結果になるとは限りません。しかし「長期投資では積立の強さが発揮される」ことを実証する一例として、このシミュレーションは非常に示唆的です。
投資はリスクとリターンのバランスを理解し、自分に合ったスタイルを選ぶことが成功への第一歩です。


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