みなさんは「ゴールド積立投資」を聞いたことはありますか?
株式や債券とは違い、金(ゴールド)は世界中で“価値の保存手段”として扱われてきた資産です。景気が悪化して株価が下落しても、ゴールドは安全資産として買われやすい傾向があり、分散投資の一部として注目されています。
今回は、毎月1万円を10年間積み立てた場合のシミュレーション結果を紹介します。さらに、投資信託やETFで避けられない「コスト(手数料)」がどれだけ成果に影響を与えるのかも一緒に見ていきましょう。
シミュレーションの条件
- 初期投資額:0円(ゼロからの積立スタート)
- 積立額:毎月1万円
- 積立期間:10年間(合計積立額 約109万円)
- 対象資産:ゴールド(ドル建て金価格を想定)
- コスト:
①コストを考慮しない場合
②実質コスト 年0.18%を差し引いた場合
シミュレーション結果は以下になります

コストを考慮しない場合の結果
まずはコストを無視した場合です。
例えば 2011年~2020年の10年間では、
- 合計積立額:約109万円
- 最終評価額:約150万円
- 利益:約41万円
- 収益率:約38%
と、しっかりプラスのリターンが得られています。
他の期間でも、プラスマイナスの波はあるものの、長期で積み立てていれば「金の価格変動に合わせてじわじわ増えていく」ことがわかります。
コストを考慮した場合の結果
では、ここに「実質コスト 0.18%」を反映するとどうなるでしょうか?
先ほどの 2011年~2020年の例だと、
- 最終評価額:約149万円
- 利益:約40万円
- 収益率:約37%
つまり、わずか0.18%のコスト差でもリターンが1万円以上減っているのです。
また、リターンがマイナスの期間ではさらに影響が大きく、コストを差し引いたことで「ぎりぎりプラス → マイナス」に転落するケースもあります。
コストの違いがじわじわ効く理由
「たった0.18%くらい、誤差じゃないの?」と思う方も多いはず。
しかし、長期投資ではこの小さな差が大きく響きます。
なぜなら、運用益に対して毎年コストがかかるため、複利効果が削られてしまうからです。
10年、20年と時間が経つほど、「コストの有無による差額」がじわじわ拡大していきます。
特にゴールドのように株式ほどの爆発的な成長が期待できない資産では、コストの影響が相対的に大きく感じられます。
投資初心者が意識すべきポイント
今回のシミュレーションから学べるポイントは3つあります。
- 長期積立で資産は着実に増える
大きな値動きに左右されながらも、コツコツ積立はリスク分散につながります。 - コストは必ずチェックする
信託報酬やETFの管理料などは小さな数字に見えますが、長期では無視できません。 - マイナスの時期もあるのが普通
リーマンショックやコ〇ナショックのように、金ですら下落する局面はあります。
でも積立投資なら安く買えるタイミングでもあり、時間を味方にすることが可能です。
まとめ
ゴールドは「守りの資産」として投資ポートフォリオに取り入れやすい存在です。
しかし、どんなに安定感のある資産でも、コストの差でリターンは大きく変わるという事実は忘れてはいけません。
10年で数万円、20年ならさらに大きな差が出てきます。
「投資をするなら、必ずコストを意識する」──これが資産形成の成功に近づくための大切な一歩です。


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